ANAの計画性
兵士たちの健康維持のため、せめてアルコールといっしょに野菜をとらせる方法はないかということで、ブラッディマリーをGたちの間に流行らせたのだという。
ま、少々マユツバものの話だが、マユツバついでにもう1つ。
レッドアイというカクテルがある。
ビールをトマトジュースで割ったものだ。
これならいまの若い人も飲んだことがあると思う。
じつは、これまたアメリカ軍から生まれたカクテルだという。
今度は70年代のヴェトナム戦争である。
ヴェトナム戦争では、いつ果てるともないジャングルでのゲリラ戦に疲弊したアメリカ軍兵士の間でマリワナが流行り、アルコールに溺れるものが続出したことはよく知られている。
そこで朝鮮戦争のときと同様、アルコールに野菜を入れて飲ませたらよかろうということで生まれたのが、ビール+トマトジュースのレッドアイだったというわけである。
酒を飲む前にトマトジュースを飲んでおくトマトジュースを使ったカクテルと戦争の関係の真偽については、私にもわからない。
あの当時、リコピンやカロチノイド類がカラダにいいということはまだ知られていなかったから、計画的にやったというわけではないだろう。
よく酒を飲む兵隊たちの間で、経験的にトマトとアルコールの相性がいいことが知られていたのかもしれない。
実際、アルコールとトマトジュースの相性はいい。
2日酔いに効くのである。
私は飲まないクチだが、2日酔いで苦しいときにトマトジュースを飲むとすっきりすることは、左党の間ではよく知られている。
アルコールを大量に飲むと、利尿作用のため、カラダから水分が失われて、喉がかわく。
しかし、ただの真水ではいくら飲んでも胃が吸収してくれない。
胃が張って苦しくなるだけだ。
トマトジュースのような、イオンを含んだ液体なら、胃壁がよく吸収してくれるので、楽に飲める。
またトマトジュースに含まれるリコピンには、気分をすっきりさせる働きもある。
酒を飲みすぎて気分が悪くなるのは、アルコールの分解から生じたアセトアルデヒドの作用なのだが、リコピンはこれを抑えてくれる。
アルコールのカロリーは一般に考えられているより、ずっと高い。
飲んでもほとんど熱になって消えてしまうから大丈夫と思ったら、とんでもない。
飲めば飲むほど、燃焼しきれなかったぶんが脂肪となって、体内に蓄積される。
すなわち太る。
よく、お酒のことを「コメのスープ」などという人がいるが、コメよりはむしろ油に近いものだ。
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